蔵に眠っていた家具を…

写真家のMさま、があるご縁で、弊社ショールーム「くつろぎわが家製作所」にご来店。

ちょうど、家具を利用したキッチンが出来上がり、
展示をはじめたオリジナルキッチンをご覧くださいました。

家にある家具も、こんな風になるの?…
と、計画がはじまりました。

古いものを生かしたい

Mさまのお宅は京町家。
今ではめずらしく、昔ながらの「土間」あり「はしり庭」あり…

目当ての家具があるところはこちら…と、
奥の蔵までご案内いただきました。


多少の傷もあり、引手などがなくなっていましたが
キッチンとしては十分生まれ変わらせそう…。

寸法などをチェックの上、早速プランニングをすることに。

ご要望の機器は…

●食器洗い乾燥機
●IHクッキングヒーター
●天板はSUS304のステンレス

プランと共に、概算のお見積をご覧いただき、
正式に、プランご契約をいただき、

更に具体的にプランをすすめていきます。

はじめに伺った機器の他に、
混合水栓、引出金物、食洗機の表面化粧材など…と
共に、シンクの広さ、深さ…や、
IHクッキングヒーターの位置など、

実際に使用していただくことを想定し、決定。

家具をお預かりし、具体的にその設計が成り立つか?
工場の職人さんと打ち合せし、決定していきます。

打ち合せで八割が決まる。

と、よくお話させていただきます。
住まいに関わる場所やモノを創る時には、
「普通はこうでしょ…」などの言葉は通用しません。

なぜなら…「普通」なんて、人によって違うのですから。

弊社では、お客様の「感覚」を知る為に、
何度も打ち合せを、させていただきます。

この、具体案が決まるまでの打ち合せが、
「満足度」を引き上げる為に
重要なポイントになると考えています。

制作→現場仕込み→組立

工場で制作を進めながら、
電気コンセントの位置、給排水の位置を確定し、
現場ではそのような設備の仕込み。

ステンレス天板の厚みや形状を家具に合わせ制作。

全てが整った状況で、工場で組立…

細部の調整、傷部分の色付け…磨き…を終え…

お客様のお宅へ…

何度経験しても、ドキドキする瞬間。
何度も計っているし、何度も確認しています。
それでも…です。

キッチン制作担当の家具の職人さんと
食洗機や給排水を接続する水道設備の職人さんが同時に設置を進めます。

作業中の職人さんに「あっ…藤田さん!」そんな風に声をかけられると、
ちょっとびっくりします。

そんなことを分かってか? 「娘さん元気?」なんて、冗談…の職人さん。

写真でご覧いただくとお気づきだと思いますが…

実はこのキッチン、古い家具を使ったのは表面だけ。

箱になる部分は全て新調しますので
ほとんどが新品です。

なので…できることもたくさんあります。

例えば…

●引き違いの戸を、引き出しにしたり…
●引き出しを、最新のキッチン同様の動きにしたり…
 ※「バンッ!」って閉まらないやつです。

プラン、制作をしていても
このギャップは不思議です。

家具だった時と同じ様に
永く使っていただきたい。

そんな想いを込めて…
職人さんと一緒に創りました。