祇園祭が終わって、もう4ヶ月が経ちました。
鉾町にマンションは沢山建っていますが、その住所は、それぞれ由来があります。
京都は、一般的な住居表示が実施されておらず、○○通り△△上る□□町という
表記が多いと思います。
先日お預かりした「エスリード四条室町」の建つ京都市中京区山伏山町にも
祇園祭の際には「山伏山」という山が建ちます。

この山伏山町とは、山に飾るご神体の人形が山伏の姿をしているので
こう呼ばれています。
昔、八坂の法観寺(ほうかんじ)というお寺の塔が傾いた時に、
法力によってそれを直したという浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が
修験者となって大峰入りする時の姿を現しているそうです。
この浄蔵さんには、霊験譚も語られていて
この方の父親である公卿の三善清行が亡くなった際に
その葬儀の列に、一条堀川に掛かる橋で追いつき、呪力を用いて
父を蘇生させた話が有名です。
この逸話は「一条戻橋」の名の由来ともなっています。
この橋の話は、ずいぶん前から知っていましたが、その当事者が
山伏山のご神体とは、今回初めて知った次第です。
この山伏山のご神体人形には、都の人々の修験者への
崇敬の念が込められているそうです。
山伏山町では、祇園祭の山鉾巡行の前に
聖護院の修験者たちが会所を訪れて浄蔵貴所に
祈りを捧げるしきたりが、今も続けられているとのことです。